マンスリーマンションの費用に関するあれこれ。敷金礼金や保証金はあるの?
出張や学校の都合など、自宅から離れた場所に滞在する際、候補として挙がるのがマンスリーマンションです。
マンスリーマンションならばホテルとは異なり、一般的な賃貸物件のように自由度の高い生活を送れます。
しかも水道や電気の使用開始に伴う手続きも不要で、インターネットも入居した日から利用できるとあって非常に便利です。
滞在先の候補としてマンスリーマンションを検討したとき、気になるのがマンスリーマンションの費用のことです。
マンスリーマンションは賃貸物件とは発生する費用が異なり、少々聞きなれない項目もあるかもしれません。
今回は費用について基本的なことをお話していきましょう。
マンスリーマンションに入居したい。敷金や礼金、保証金はあるの?
多くのマンスリーマンションの場合、敷金・礼金・保証金は不要です。
そのため、初期に家賃の半年分を用意しておくべきといわれている一般的な賃貸物件よりも、安価に入居できる可能性が高くなっています。
生活に必要な家具家電も備え付けられている部屋が多く、少ない費用で素早く新生活をスタートできるのが、マンスリーマンションの何より大きな魅力です。
敷金・礼金・保証金はなくても、退去時にお金がかかるって本当?
一般的な賃貸物件と異なり、入居時に敷金・礼金・保証金がかからないマンスリーマンションですが、退去時には費用が発生するケースが意外とあります。
退去後に部屋を清掃する料金として請求される、クリーニング代(清掃費)が代表的でしょう。
一例ですが、契約が1か月未満で1万円、1か月以上2か月未満なら2万円、半年以上なら5万円のように、契約期間が長くなるほど、クリーニング代も高くなるのが一般的です。
退去時にかかる費用については、契約前に管理会社が説明してくれるところがほとんどですが、不明なときは必ずこちらから質問をしておきましょう。
退去時にかかる費用をあいまいなままに契約を迫る管理会社の中には、後々になって高額を請求するといった悪質なところもありますから、妙に急かされる場合は注意が必要です。
マンスリーマンションは初期費用0円で入居できる?
マンスリーマンションには敷金・礼金・保証金は必要ないと紹介しましたが、完全に初期費用0円で入居できるかというと、必ずしもそうとは限りません。
契約時に、前家賃として1か月分を支払うことも場合によってはあるでしょう。
また、事前にクリーニング代(清掃費)を支払うケースもあります。
ほかにも、ベッドの貸し出し代や鍵交換費といった初期費用がかかることがあります。
また、入居したい物件に大家が別にいて、管理会社が窓口になっている場合、仲介手数料が発生することもあるでしょう。
仲介手数料は、管理会社が直接に運営しているマンスリーマンションならかからないことが多いので、そういった物件を選ぶのも手です。
初期費用に関してさまざまにお話しましたが、マンスリーマンションの管理会社によってはほぼ0円で入居できるケースもあります。
最初の問い合わせの際に物件の空き状況と一緒に、かかる費用について詳しく聞いておくと、他の物件と比較検討もしやすくなるはずです。
マンスリーマンションは初期費用にクレジットカードは使用できる?分割払いは可能?
マンスリーマンションの管理会社にもよりますが、初期費用の支払いにクレジットカードを利用できるところが多いです。
銀行振り込みやコンビニ決済などに対応している管理会社もあるので、支払い方法は融通が利くといえるでしょう。
ただ、分割払いには対応していない管理会社は珍しくありません。
それでも分割で支払いたい場合、一度全額でクレジットカード決済をして、そこから自分でカード会社と分割の相談をすることで、分割払いにできることもあります。
マンスリーマンションの備品を壊してしまった……実費で支払う必要はある?
マンスリーマンションにはキッチン家電や生活家電が備え付けられています。
これらの備品を万が一壊してしまったらどうなるのかというと、必ずしも実費で支払うとは限りません。
もちろん電化製品には寿命があるため、通常の使い方をしていたにも関わらず壊れてしまった場合は、とくに負担はないケースがほとんどです。
ただしうっかり落として壊してしまったり、用途と異なる使い方をして調子が悪くなってしまったりした場合は、実費を請求されることもあるので注意が必要です。
備品の故障や紛失にかかわる事柄は契約書に明記されているので、事前に確認をしておくと不要なトラブルを回避できるでしょう。
マンスリーマンションの家賃交渉ってできるの?通常の家賃より安く入居するのは難しい?
一般的な賃貸物件の場合、入居をする際に大家と家賃の交渉をすることもあるでしょう。
しかし、マンスリーマンションの場合は、家賃交渉に応じてくれるところは皆無といっても良いかもしれません。
ただし、布団の持ち込みを相談したり、一部の備品を使用しないと伝えたりすることで、稀に家賃が下がることもあります。
とくに布団やシーツといったリネン類は使用前後にクリーニング代がかかるため、持ち込むと伝えるとその分を相殺してくれるケースもあるようですが、必ず応じてくれるとは限りません。
それでもマンスリーマンションの家賃を通常の価格より抑えたいのであれば、キャンペーンを利用してみましょう。
マンスリーマンションの閑散期や契約日数によっては、家賃が安くなるケースが多々あります。
目当てのマンスリーマンションが見つかったのなら、管理会社のホームページにてキャンペーンの告知がされているか、チェックしてみると良いでしょう。
とくに観光地にあるマンスリーマンションは、オフシーズンになると需要が低くなるため、キャンペーンが実施される可能性が高まります。
まとめ
マンスリーマンションは敷金・礼金・保証金は必要ないところがほとんどです。
しかし、初期費用や退去費用に関しては、管理会社によって異なることが多いので、必ず契約前に確認しておきましょう。
クレジットカード払いに対応しているか、分割払いできるかといった点も要チェックです。
お金は生活していく上で非常に重要なポイントです。
初期費用と退去費用だけでなく、月額についてもあいまいにせず、細かくチェックするようにしましょう。